2017. 01. 25.
スーパーカーのある生活
シンガポール編:ランボルギーニアヴェンタドールSingapore volume01 : Lamborghini Aventador
シンガポールといえば、9月に開催されるF1の市街地ナイトレースで世界的に有名だ。
ナイトレースを開催するためには、サーキット場の路面の明るさは昼間と同様の明るさでなければならない。そのため日本円で10億円をかけて照明を作り、1500台をサーキット場に設置して昼間と同様の明るさを演出している。その結果、通常の昼間の明るさ5,000LX(ルクス)に近い、3,000LX(ルクス)で路面を照らしている。
シンガポールの街
シンガポールは国民の平均所得が500万円を超え、アジア圏内ではデフレから立ち直れない日本を抜いて第1位だ。
しかし国民の所得が高いからと言って、喜べるわけではない。この国の人口400万人の内、車を所有できる人は10人に1人。つまり40万人程度しか車を所有出来ていない。その理由は、公共機関が発達している反面、車を購入するのに税金や自動車購入権(COE)が高すぎるためだ。一括で支払えない場合は、ローンを組んで15年に渡って支払いを行っていく。基本的に家のローンを支払うイメージを持っていただければ分かりやすいだろうか。そのため長期に渡る資産になるため、日本車のような壊れない車が人気だ。
外人の観光客が大半のラッフルズホテルのロングバーカウンターで、有名なシンガポールスリングを飲む
ただ日本では300万円程度で購入出来るプリウスでも、シンガポールでは1,500万円ほどの高級車になってしまう。
日本で1,500万円といえばマセラッティギブリ・ベンツSクラス、ポルシェボクスター・カイエン、911カレラ、BMW6シリーズなど沢山の高級車を選択出来る。しかし日本では、10人に1人が高級車には乗っているわけではない。そう考えるとシンガポール人の方が、リッチなのかもしれない。
高級ホテルにはつきものラランボルギーニアヴェンタドールとフェラーリ458イタリア
単純に日本人の10人に1人が高級車に乗っていると仮定すると、1,200万人が乗っていることになる。しかし、実際は日本での輸入車の販売台数は年間30万台程度。人口比率で考えると、シンガポールの40分の1程度にしかならない。輸入車といっても、実際に販売されている価格帯の主力は低価格帯となるため、ベンツ・BMW・アウディ・フォルクスワーゲン・BMWのミニシリーズが販売台数の主力だ。
実は、日本では1,500万円クラスの高級外車を購入する日本人の数は年間1万2000人程度でしかない。そうすると、シンガポールの40万人に対して、1万人ちょっとしか日本人はいないことになる。
その差は歴然だ。
夜の街に繰り出すマセラッティやランボルギーニアヴェンタドールフルラッピング
そのため、高級ホテルや夜の繁華街に、気軽に止まっているランボルギーニやフェラーリだが、このクラスの車をシンガポールで購入すると、1億円を超えることになる。
日本で1億円を超える車を所有している人は果たして、何人いるだろうか。
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