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映画「アウトバーン」とメルセデスベンツAMG-GT

車好きに観てほしい映画シリーズ

2016. 10. 07.

2016. 10. 07.

車好きに観てほしい映画シリーズ

映画「アウトバーン」とメルセデスベンツAMG-GT

『アウトバーン』2016年クルマ好きなら、一度は走りたい!アウトバーン

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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルト主演で、速度無制限の高速道路=アウトバーンを舞台に描くカーアクション作品。
日本語の映画タイトルが「アウトバーン」に変更されているため、車好きだけが喜ぶ映画と思われがちだが、中身はバリバリのアクション映画!実は車好きでなくとも楽しめる。

麻薬が積まれたトラックと、500万ユーロを載せた高級車。巧妙に仕組まれた取引に巻き込まれてしまったケイシーは、ふたつの巨悪組織から逃がれ、恋人のジュリエットを救うべく、高級車(メルセデスベンツ・ジャガー・アストンマーチンなど)を乗り換えて制限速度のないアウトバーンを疾走する。気持ちが良いほど、次から次へと車が大破していく派手な演出に意識が行きがちだが、ストーリーもアクションだけでなく、恋人との感動ありとストーリーも充実。カップルで観ても最高の映画と言える。アンソニー・ホプキンスやベン・キングズレーという大御所も、悪役として脇を固めて、映画全体における役者の演技も高水準だ。製作は「マトリックス」シリーズのジョエル・シルバーだから細部まで緻密に計算し尽くされた演出を見事に役者たちが応えていると言ったところ。

非常に残念なのが、本作のタイトルである「アウトバーン」という言葉を日本で聞いても、多くの人が興味を持たない。何のことかわからないと言うお国柄の問題だ。
この映画の評価を考えたら、アウトバーンでなく、映画「TAXI」や「トランスポーター」のように、タイトルが違っていたらかなりの観客動員数を見込めたのではないかと思ってしまうほど、アクション好きにはたまらない映画の出来ではないだろうか。しかし、ドイツ車のメルセデスベンツやアウディ・ポルシェやスポーツカーに乗っているクルマ好きは100%知っているはず。なぜなら、ドイツ・オーストリア・スイスというヨーロッパ3カ国を貫く、高速道路こそが「アウトバーン」だからだ。
もちろん、日本の複雑な首都高も車好きとしては、面白い高速道路だ。「首都高バトル」でも有名になり、海外にはない日本らしい複雑な高速道路は、一時期ルーレット族が現れるほど、車好きには複雑でコーナーが多い面白い道だ。特に最近は首都高から外環・東名・圏央道・アクアラインなどの道がどんどんつながり、更にその利便性を車好きには興味を持たせ、インターセクターも充実してきている。しかし、世界中の車好きのあこがれはこの映画のタイトルでもある「アウトバーン」だ。この道路には一部、速度無制限区間があるのだ。さらに首都高速道路と同じようにこのアウトバーンは、ドイツの国内をほぼ無制限速度で一周出来るのだ。

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特に日本国内で車好き自称する者は、このアウトバーンで一回走ってみてもらいたいものだ。
世界的には、馬力がある車を技術開発のレベルで「代表格」のように競争をしているが、日本ではランボルギーニの670馬力やポルシェGT3RS、918スパイダーやフェラーリ458、日産GTRなどハイパワーな車を所有していたとしても、そのポテンシャルを日常では引き出すことが出来ない。更にいうと、日本のサーキット場でもそれらの馬力を発揮して、ポテンシャルを味わえるサーキット場は限られていて、鈴鹿サーキット、富士スピードウエイ、ツインリンク茂木くらいのものだろう。あとは国内の小さなサーキット場ではその馬力を100%引き出すのは難しい。
街中では、馬力のある車のポテンシャルを引き出すことは全くできない。都内の信号間では、1速から2速にするのが精いっぱいで、それでも簡単に80キロくらいは出てしまう。よくフェラーリやランボルギーニが「フォーオーーン」と次の信号まで雄叫びを上げて走る姿を見ると、まるで悲しい叫びのように聞こえる。「俺は2速しかだせない、悲しいぜ!」といっている姿に感じるのだ。更に国内の道路交通法は、戦後間もなく出来たまま、未だにその法律が使われて改正されていないために、今の車の技術レベルに全く追いついていないため、ちょっとスピードを出すと、すぐに警察が動きだす。車が売れなくなっているというが、それは今の日本の道路交通法の矛盾点の問題が購買意欲を低下させていることが原因の一部なのは間違いない。しかし「アウトバーン」であれば、一部区間であるとはいえ、車の性能を引き出すことが出来る。現在、速度無制限期間は「アウトバーン」全体の約50%だという。その区間であれば、時速300キロを超えるような超高速走行も可能なのだ。著者も「アウトバーン」を走った中でいえることだが、ヨーロッパのスポーツカーに乗っている車好きは、週末になると気軽にサーキット場に遊びに行く。アウトバーンで、こちらが仮に300km出していたとしても、320km出したポルシェが背後からすごい勢いで追いついてきて、簡単にぶち抜いていく。「アウトバーンの異次元の世界」では、車の最高のポテンシャルを引き出す「ドライバーの運転技術」が、同時に試されるのだから面白い。「あいつ、あんなに馬力のある早い車に乗っているのに、遅いぜ。腕が悪い奴だ」と、ぶち抜かれながら、そう思われるのがオチだ。「アウトバーン」を経験してみたい人はまず、日本のサーキット場でしっかり運転技術を上げてから、挑戦してほしい。

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今まだ車を持っていなくても興味があるなら、この「アウトバーン」はぜひ見てほしい。見どころは「アウトバーン」での高速バトルのシーン。シトロエンC6というスポーツカーでないクルマに乗り換えていた主人公が、速いポルシェ、メルセデス、ボルボというパフォーマンスに優れる追っ手から懸命に逃げようと走るのだ。しかし当然追いつかれた結果、クラッシュしてしまうシトロエン。命からがらコクピットから抜け出した主人公が次に手にするのは、なんとメルセデスベンツAMG GTなのだ。国内のスーパーオートバックスGTレースでもメルセデスベンツとして参戦しているスーパースポーツカーの車両だ。
最高出力500馬力を超えるモンスターマシンで、主人公は「アウトバーン」を爆走。アクセルを床まで踏み抜き、300kmオーバーで追っ手をぶっちぎってみせるのだ。ここでは、主人公の腕が十分に試されている。
「いつかあのクルマに乗ってみたい」と思うスーパースポーツカーが登場する映画は沢山があるが、この「アウトバーン」を見て、海外でドライブする楽しさをイメージしてみてほしい。
これからはヨーロッパに遊びに行く際には、スポーツカーをレンタカー店で借りて、走ってみる時代かもしれない。

映画のアクションシーンはこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=ajGWQupjFWw

映画の予告
http://autobahn.asmik-ace.co.jp/index.html

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