2017. 12. 04.
スーパーカーのある生活
スーパーGT300 2017年シリーズチャンピオン!
メルセデス・ベンツAMG-GT3の強さとは?
スーパーGT300でも取り扱うチームが圧倒的に多いメルセデスベンツAMG GT3。
その市販車両メルセデス・ベンツAMG-GTRは、ニュルブルクリンクでも7分10秒9という驚異的なタイムを記録した。
市販車を見ると、確かにローダウン&ワイドプロポーションと極太のカップタイヤ。
高速域でも巨大なスタビリティを予感させる、ダイナミックで美しいエアロフォルムだ。
メルセデス・ベンツAMGが作り上げた、極限の状況でも冷静で正確無比なドライビングへと導くスパルタンなコックピットは、他社のスーパーカーに負けないカッコ良さと優美さがある。
かつて誰も体験したことのない歓喜と怒濤が、脳髄を突き抜ける。2つのターボチャージャーをVバンク内側に配置する革新的な“ホットインサイドV”レイアウトを採用したこのターボチャージャーが発揮するパワーは、585馬力。その加速は、100㎞/hまでわずか3.6秒で一気に駆け抜ける。最高速度は318㎞/hに到達するハイパワーを持ち合わせながら、レスポンスは俊敏だ。
この車の性能を無限大に引き上げるのが、メルセデスベンツAMG GTより40%重量を削減したカーボンファイバー製のボディだ。メルセデスベンツ初のカーボンボディがその強さを引き出しているのだ。
そして、ポルシェGT3と同じように、サーキット場でのタイムを上げるためにコーナーリング時の前輪と後輪のステア(舵角)が100㎞/hで0.5°変わることで、高速コーナーの突入を可能にしている。それが、最高のラップタイムをたたき出す!
さらにテールゲート下部には大型の固定式リアウイングスポイラーを装備し、こちらもブレードの角度調整により、高速走行時の安定性を高める。
またリアバンパー下部には2つの迫力のある大型ディフューザーを装着し、リアの安定性を高めるためのダウンフォースを発生させるとともに、エグゾーストシステムを効果的に冷却する。
左右のLEDリアコンビネーションランプの間にもエグゾーストシステム冷却用のエアアウトレットを設置し、高速走行時に絶大なスタビリティを実現している。
フロントには2つのアクティブ機構を装備。
1つはフロントバンパー前端に設けられたアクティブ・エアロダイナミクス・システムだ。
約2kgの超軽量カーボンパーツが、80km/hで約40mm下降し、ベンチュリ効果によるダウンフォースを発生させ、高速走行時のフロントの安定性を高める。これは、ランボルギーニのウラカンぺルフォルマンテのニュルブルクリンク記録を出したときの技術に近い。
メルセデス・ベンツAMG-GT3の起源は?
AMG-GT3の起源は、1952年にメキシコで開催されたパナメリカーナロードレースで優勝した伝説の300 SLレースカーにちなんでいる。
それとくわえてもうひとつ、現役のレーシングカーとして活躍しているMercedes-AMG GT3はモータースポーツの栄光を受け継ぐとともに、最先端のモータースポーツテクノロジーを与えられた特別な一台でもあることを誇らしげに主張している。
非常に恰好良いこの車は、普段使いでも十分に走れるのも魅力のひとつだ。
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