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公道の貴公子:マセラッティ クアトロポルテ GTS

スーパーカーのある生活 , テストドライブ

2017. 03. 28.

2017. 03. 28.

スーパーカーのある生活 テストドライブ

公道の貴公子:マセラッティ クアトロポルテ GTSMaserati Quattroporte GTS


まだ日本には数台しか入ってきていない(初期オーダー分)2017年マセラッティ クアトロボルテのフラグシップモデル GTSの所有者に試乗の依頼をしたところ了承を貰うことができた。
マセラッティの持つ「エンジンレーシー」さと「ラグジュアリーでファビュラスな世界観」。そしてフラグシップであるGTSが持つ「スポーツ性能」を肌で感じることができたのでレポートをお届けしたい。


マセラッティ クアトロボルテのフラグシップモデル GTSの外観

最近の東京銀座界隈では、マセラッティ ギブリを非常によく目にするようになった。価格が1,000万円前後とお得な値ごろ感が購買意欲を掻き立てているためだろう。
一昔前は、街中でほとんど見かけることがなかったマセラッティだが、ここ数年は世界販売台数が非常に伸びている。2013年から稼働しているイタリアのトリノ市にあるグルリアスコ工場では「クアトロボルテ」と「ギブリ」の生産が行われている。そして昨年末、ついに10万台の生産台数を突破し、記念の祝賀パーティーが開催された。
特に「ギブリ」の7万台の生産台数からもわかるように、マセラッティのマーケティングと「ギブリ」の購入しやすい価格設定が、見事に市場のニーズにマッチしたようだ。そのため新規顧客が大幅に増加し、中国市場も大きく伸びることとなった。


日本でも数台レベルしか輸入されていないクアトロボルテ フラグシップモデル GTSのエンジン性能は?Only a few units are imported in Japan.Quattro Volorte Flagship Model What is the engine performance of GTS?

フェラーリ製V8エンジン 3.8リッター 530馬力のエンジン

フロントカバーを開けると、フェラーリ製V8エンジン 3.8リッター 530馬力のエンジンが姿をあらわした。このフェラーリレッドのエンジンパーツがこの車のただならぬ走りを期待させてくれる。
余談だが、V8エンジンといえば、先日供給元のフェラーリもフェラーリ4シーター 「GTCルッソT」向けに、フェラーリ製エンジン初となるV8ツインターボエンジンを発表したばかりだ。
内装はイタリア製レッドのレザーシート。決して派手すぎることはないが、上質でエレガント。そしてイタリアンパッションを感じさせるカラーだ。
座席に座る者を、一瞬で豪華な「公道を走る貴公子」に仕立ててあげてくれる。
もちろん、その運転はスムーズでなければならない。このエレガントさは、内装・外装に現れるものだからだ。だからこそ走りのエレガントさも、決して忘れてはいけない大切な要素なのだ。

内装はイタリア製レッドのレザーシート


8連のオートマチックギアボックス

8連のオートマチックギアボックスは、かなりの精度でシフトチェンジを行う。
まずは「オートノーマル」、そして「オートスポーツ」で試してみる。オートモードは、その名の通り速度に応じてオートマチックにシフトチェンジを行ってくれる。

次に「マニュアルノーマル」「マニュアルスポーツ」に切り替えてみた。
ハンドルの左右についている大型でタッチしやすいパドルシフトを「パッパッ」と素早く操作し、「シフトアップ」「シフトダウン」でシフトチェンジを行う。
6,500rpmほどからレッドゾーンに切り替わっていくため、6,500rpmからトルク領域の高い4,000rpmにシフトダウンし、レッドゾーンギリギリに合わせて山道のコーナーを曲がっていき、コーナー出口で再度アクセルを踏み込む。2速→3速のシフトチェンジはタイムロスを感じることなく、150kmまで速やかに加速する。「マニュアルスポーツ」はドライバーの意思通り、まさに完璧な走りを提供してくれた。このストレスを感じない操作性とレスポンスは、ドライバーのスポーツ走行への欲望を強く刺激することになるだろう。
また足回りも「ノーマル」だけではなく、「スポーツサス」モードが設定でき、山道のコーナーでも大きな車体をブレさせることなく、イメージ通りのラインを描いていく。しっかりとタイヤが路面をホールドしているのだ。
ただ、「スポーツサス」モードでは路面の凹凸を拾いやすいため、街中での走りは「ノーマル」モードで十分だろう。

スポーティーなインパネ


まさに公道の貴公子Truly public nobleman

さて、このゴージャスな「公道の貴公子」、マセラッティ クアトロボルテ GTSに乗ってみた感想となる。
この車之ライバルとなるのは、ずばりポルシェ パナメーラGTSだろう。
というのも、この2車種に共通している点は以下となるからだ。

  1. 4ドアの大型セダンモデル
  2. 高級セダンでありながら、スポーツモードの走りやエンジンサウンドに特化している
  3. 4人乗りの後部座席に座る人も、快適なラグジュアリスペースが確保されている
  4. ドライバーが車の運転に集中して、ドライブを心から楽しむことができる

筆者の独断と偏見で2車両の優れている点を比較すれば…。
「内装などのゴージャス」さでは、マセラッティ クアトロボルテ GTSが上手。
「走りのトータルバランス」では、ポルシェ パナメーラGTSが上手と感じた。

どちらも2,000万円の価格帯。
貴方なら、どちらを選ぶだろうか?

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