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「カリブに浮かぶ赤い島」でクラッシックカーに乗る

海外でドライブしたくない? , 車✕海外

2017. 03. 02.

2017. 03. 02.

海外でドライブしたくない?

「カリブに浮かぶ赤い島」でクラッシックカーに乗るキューバ共和国(ESPANA)

キューバ共和国は、フィリピンのルソン島(1200k㎡)と同じサイズの土地に、1,130万人が暮らす社会主義国家の国だ。アメリカとはキューバ革命(1959年)以後、2015年まで国交断行となっていたが、最近では国交正常化への歩みが進んでいる。
空港のゲートを出ると当時の面影を残した景色が広がっていた。目に入ってくる全ての物が「クラシカル」で、まるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるほどだ。

今回の旅は、カリフの企画でキューバ共和国内で走るクラシックカーを見るため訪れた。

カリブ海沿いの国は天候のせいもあるが国民が明るいと感じる。年間所得が70万ほどとお世辞にも生活自体は豊かではないが、キューバ音楽で知られているように、人々は陽気なのが特徴だ。ドキュメンタリーの音楽映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(ヴィム・ヴェンダース監督1998年)で、キューバの音楽を紹介して大ヒットした作品も記憶に新しい。

私もメキシコリゾート地などを旅してまわったこともあるが、キューバ共和国がアメリカとの国交正常化に向けて動きはじめたことで民主化の波が押し寄せていた。そのため観光客も増え、街には活気があったが、おかげでホテルを予約するのも一苦労といった状況だった。
今のキューバ共和国は60年の遅れを一気に取り戻すために、様々な規制が緩和され始めている。そのため多くのビジネスが海外資本で参入し始めているようだった。
日本とキューバ共和国はもともと交流があり、さらにフィデル・カストロ最高指揮者が親日家のため、日本人は入国するのにビザなどが必要ない。そのため意外と簡単に旅行することができるのだ。


まるで映画の中にいるような世界
キューバはクラシックカーの天国だIt’s as if you are in a movie.Cuba is a classic car heaven.

首都:オールド・ハバナの旧市街へ向かってみた。

ホテルに荷物を預けたあと、早速、首都ハバナを構成する区画「オールド・ハバナ(旧市街)」へ向かってみた。
ここではキューバ庶民の人々がのんびりとした生活をしていた。
オールド・ハバナには、カビトリオ(旧国会議事堂)や、アソシア・アロソン・ハバナ大劇場など、スペイン占領下時代に造られたロニアル様式の美しい古い建物が並んでいる。
そんな歴史情緒あふれる街を走る車は、もちろんクラシックカーだ。キューバでは1900年代〜のクラシックカーを街のいたる場所で目にすることができる。その光景はさながら映画の世界のようだ。

しかし、これほどまでに色鮮やかなクラシックカーが綺麗に整備され、当たり前のように走っている街が他にあるだろうか。
さらによく見ると、現地人ではない旅行者もクラシックカーを運転していた。
なんと押し寄せてきた観光客相手に商売しようと、クラシックカーをタクシーやレンタカーに改造して運営している会社が最近では増えてきているようだった。民主化の波をさっそくキャッチしているわけだ。

今後のキューバ共和国は、クラシックカーの輸出産業が流行るかもしれないと、私は感じていた。クラシックカーの中には数千万円の値がつく物もあり、それらがこの国には埋もれている可能性がある。1959年の革命以前のクラシックカーしか売買できないこの国は、まさにクラシックカーの天国だ。


アーネスト・ヘミングウェイが愛した国、キューバCountry I loved Ernesto Hemingway, Cuba

アメリカの文豪 アーネスト・へミグウェイ(シカゴ生まれ)はキューバを愛し、約22年も住んで名作を生んだ。世界中を旅してまわるのが好きな彼は、この地で大好きなお酒と船も楽しんでいた。
そして、このオールドハバナのオビスポ通りにあるピンク色のド派手な建物「ホテル・アンボスムンドス」に長期滞在をして、名作「誰がために鐘はなる」を書き上げた。子供の頃の必読書だった彼の作品集の中でも
船が好きだった彼の趣味を活かして書いた「老人と海」も名作だ。
お酒好きなヘミングウェイは、長期滞在していた「ホテル・アンボスムンドス」から目の前2ブロック先、ハバナ大聖堂の近くにある「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」というレストラン&バーで、昼からよくお酒を飲んでいた。彼は、モヒートとダイキリが大好きで、その酒場で
『我がモヒートはボデギータにて、我がダイキリはフロリディータにて』
という賛辞を残したという。

そして、アメリカ人に人気のカリブ海沿いのリゾート地といえば、メキシコの「カンクーン」が有名だが、キューバ共和国にも本島の北東 イカコス半島にある「カリブの青い海」パラデロも有名だ。
バラデロは約22kmに渡って白い砂浜が続く。
このどこまでも続くような長い白浜と、晴天。そして美しい青い海が最高のパラダイスを提供してくれる。

昼間はマリンスポーツやゴルフなどのレジャーで健康的に過ごし、夜は華やかなショーや、キューバ・サルサのディスコなどに行って毎日を楽しく過ごすことができるはずだ。
まさにバラデロは昼も夜も楽しめるリゾート地なのだ。
昼も夜も刺激に満ちた時間を過ごせるビーチリゾートで過ごせば、新しいオトナたちのストーリーがはじまる予感がした。

さて、今日はどこで楽しもうか。
そう考えながら、私は美しいサンセットを横目に、砂浜を後にした。

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