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2018.04.11

999台限定生産のアウディR8の2WDモデル「RWS」

つづら折りのR8後輪駆動モデルが登場するまで
アウディの「R8」は、2006年に初代が登場して以来、高い完成度を持つミドシップ&4WDのハイテク・スーパーカーとして高く評価されてきた。二代目である現行モデルもスパイダーやクーペとともに非の打ち所がない完成度である。しかし、スポーツカーの魅力は、スペックや出来の良さだけではなく他にもあることを忘れてはならない。
昨年の秋、フランクフルト・モーターショーにてアウディは、「R8 V10 RWS」を発表した。
「リア・ホイール・シリーズ」の頭文字である「RWS」は、その名の通り、R8初の後輪駆動を採用している。
10年以上に渡ってR8の後輪駆動モデルを検討していたというアウディAGと同社のハイパフォーマンスカーの開発・生産を担当するクワトロGmbH。
R8は、V8またはV10エンジンをリアミドに搭載した4WDということもあり、もともとリアアクスルの駆動力配分が大きいだけに、技術的には全く問題無かったが、クワトロGmbHがアウディ・スポーツに改称したことで今回特別にクーペとスパイダーを合わせて999台のみ限定生産することが決まった。R8の後輪駆動モデルは、今までも要望が多かったために、このこともきっかけの一つであるだろう。

完全にミッドシップ&後輪駆動スーパーカーの走りを見せるRWS
既に後輪駆動を採用しているカスタマー・レーシングカーの「R8 LMS GT4」をベースに開発されたRWSは、コンポーネントの60%は共通している。
397kW(540PS)/7800rpmと540Nm/6500rpmを発揮する自然吸気V10エンジンもGT4がベースで、モディファイは最小限に留められている。
骨格となるシャシは、後輪駆動化に加え軽量化を図り約50kgを削減。また、後重量配分が40.6:59.4とリア寄りになった(スパイダーは40.4:59.6)。それに伴い、電動パワーステアリングのアシスト量最適化や、ショックアブソーバーの減衰力アップ、フロント・スタビライザー強化など、緻密なチューニングがなされている。エクステリアは通常のV10モデルと共通で、大胆な変更はない。

唸るようなエグゾースト・ノートを響かせるクーペは、現行とは全くの別モノだと感じさせる運転感覚で、はっきりとした走りの違いがわかる。今回のRWSの走りは、ステアリングを切り込むとノーズが瞬時に反応し、さらに切り増すと、クックッとクルマがインを向き、キレ味抜群のコーナリングが楽しめる。まさに、完全に「ミドシップ&後輪駆動のスーパーカー」の感覚である。
最先端のテクノロジーを纏ったR8だけに、ESPをオフにさえしなければ、コントロール不能に陥ることはまず無いが、このRWSには、既存の4WDモデルとは比べものにならないほどスリリングな走りが味わえるだろう。
ドリフトを楽しみたい人はESPをカットすれば、いいだろう。クリッピングポイントを通過すると同時に右足を踏み込めば、いとも簡単にリアが滑り出し、そのままドリフト姿勢を保ちつつ次のコーナーへ向かう。

今度のRWSは、歴代R8で最もスポーティネスが感じられ、派手な走りを実現できる。
限定生産ということもあり日本での販売予定は残念ながらないが、市場からの要望によってはカタログモデルになる可能性はあるとのこと。
価格は、
なお、ドイツでクーペが14万4000ユーロ(約1880万円)、スパイダーは15万7000ユーロ(約2050万円)※19%の付加価値税込み。

スペック紹介
【 R8 V10 RWS(クーペ)】
全長×全幅×全高=4428×1940×1240mm
ホイールベース=2650mm
駆動方式=MR(後輪駆動)
車両重量=1590kg
エンジン=5.2リッターV型10気筒DOHC直噴
最高出力=397kW(540hp)/7800rpm
最大トルク=540Nm(55.1kg-m)/6500rpm
トランスミッション=7速Sトロニック(DCT)
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式
後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:245/35R19、後:295/35R19
使用燃料=プレミアムガソリン
0-100km/h加速=3.7秒
最高速度=320km/h
欧州複合モード燃費=12.4L/100km
※欧州参考値

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