
プジョー・シトロエン・ジャポンの新型ステーションワゴンモデル「508 SW」の評判が上々だ。500万円少々の小遣いをはたけば、未来の自動車を運転する感覚が味わえるという。
最大のセールスポイントは居住性。運転者にとっては操作性こそが車種選択のポイントだが、同乗者の評価を得るためには居住性は最も重要なポイントである。
新型プジョーには乗降用のドアが4枚も付いている。いわゆる4ドアファストバックというスタイルで、後部座席に乗り込む際に椅子の背を倒す手間がない。椅子の位置を前後に調整しなくても良いことはストレスフリーにつながる良い設計だ。他人の車に乗るとき、あれほどストレスのかかるものはないから4枚ドアは歓迎されるに違いない。
さらに見逃せないポイントは2列目シートの天井を高くしている点である。最近は街中を走るタクシーもトヨタ製の天井の高いタクシーが乗客に好評だ。そういった普段使いするからこその使いやすさを取り入れてあることからも、プジョーが日本市場をしっかりとリサーチしている証左と言える。大相撲の世界では石浦、炎鵬、照強ら小兵力士が注目を集めているが、七月場所新三役の竜電等190cmクラスの力士にも優しい設計といえる。度重なるケガを乗り越えて三役の座をつかんだ竜電にも、新型プジョーのニュースは嬉しいことであろう。
後部ラゲッジスペースの横幅拡張も新型プジョーの大きな話題の一つだろう。
こちらは後部シートがワンタッチでフラットシートになるギミックも搭載。JR寝台特急にあった「ゴロンとシート」をほうふつとさせるが、自動車の後部座席はシートベルトを締めなくてはならないため、走行中の使用は行わない方が無難だろう。こちらは車中泊の強い味方となる。ボディーカラーに合わせたクッションの積載を検討するのも悪くはない選択肢だ。
そのボディカラーは、新色の「アマゾナイト・グレー」を筆頭に、「アルティメット・レッド」「パール・ホワイト」「ダーク・ブルー」「ハリケーン・グレー」「ペルラ・ネラ・ブラック」「セレベス・ブルー」の全7色。果たして人気のカラーは何色だろうか。新型プジョーカラー総選挙でも企画すれば参院選並みの話題を呼びそうだ。
ここまで、客観性に基づく同乗者側からの話を書いてきたが、運転者向けにもi-Cockpitやアクティブサスペンション、リアマルチリンクサスペンション、自動パーキングシステムの「フルパークアシスト」などの多彩な機能が付いている。中でもサスペンションには定評のある同社だけに、一気読みすれば「アクティブな リアマルチリンク サスペンション」と五七五の韻を踏むこともできる。
世界最古とも言われる自動車製造業者プジョーが発売する、近未来のステーションワゴンの在り方の提案したかのようなこの「508 SW」。
運転者にも同乗者にも優しい名車がまた一台、クルマの歴史に加わった。