
ランボルギーニは6月4日(火)、スーパースポーツ「ウラカンEVO」をベースにしたオフロードコンセプトカー「ウラカン ステラート」を初披露した。
ウラカンのオフロード化にあたって、ベース車両の統合制御システムLDVI(Lamborghini Dinamica Veicolo Integrata)をトラクション確保に向けて設定変更した。
加えて、ボディには精悍なブラックのオーバーフェンダーが取り付けられ、悪路に対応するバルーンタイヤを収め、フロントバンパーとルーフにはLEDライトを取り付ける仕様とした。さらに、ワイド感を高めるホイールアーチと20インチの大口径アルミホイール×バルーンタイヤを装着することで、より安定感を高めた走りを追求できるとのこと。
ロードクリアランスは47mmもアップされ、フロントのアプローチアングルは1%、リアのデパーチャーアングルは6.5%それぞれ拡大された。また、障害物が転がる路面をハイスピード走行することも想定し、アンダーボディのプロテクションを強化したほか、リアにはディフューザーとしても機能するスキッドプレートが取り付けられているという本格的なクオリティとなっている。
なお、リヤデザインを見てもお分かりの通り、このモデルはオンロードでの速さを追求する物ではなく、オフロードを追求したラリーカーのようなモデルでもあるため、アンダーボディ保護のためにリヤディフューザーとしても機能する滑り止めのプレートを追加している。
ランボルギーニは、SUVの「ウルス」でオフローダーの開発にも注目を浴びるようになった印象だが、1970年代には「ハラマ・ラリー」や「ウラッコ・ラリー」といった当時のスーパーカーをベースにしたラリーカーをリリースしていて、すでに古くからSUVのエキスパートである。
ランボルギーニ ウルス
今回の「ウラカン ステラート」の開発は、これまでの道筋を考えれば必然かもしれない。このモデルは1台限りのワンオフモデルで、オフロードコンセプトモデルでもあるため、市販化の計画は無いとのこと。ただし、今後ランボルギーニからこういった刺激的なモデルの市販化が登場することがあるかもしれない。