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2018.12.17

ヤマハ発動機が四輪事業凍結
今後は3つの領域を注力

今月の11日、トヨタ自動車の「2000GT」などを手がけたヤマハ発動機が、東京・丸の内で「新中期経営計画および長期ビジョン説明会」を行なった。
その中で、2030年を見据えた長期ビジョンならび2019年からの3カ年における新中期経営計画を策定。

長期ビジョンでは、「ART for Human Possibilities」というスローガンを掲げ、「ロボティクスを活用し(Advancing Robotics)」「社会課題にヤマハらしく取り組み(Rethinking Solution)」「モビリティに変革をもたらす(Transforming Mobility)」の3つの点に重きを置き、
2030年に向けた変革を進めていくとのこと。

【3つの注力領域】
(参考:ヤマハ発動機株式会社HPより)
※https://global.yamaha-motor.com/jp/

「Transforming Mobility」

・LMW:安心・快適、FUNを両立させたモデルを提供することでお客様を拡大
・制御:誰もが「安心して乗れる」「気持ちよく乗れる」という根幹的価値を改めて見直し、コア技術の獲得を目指す
・EV:より一層早まる電動化への流れの中でも、ヤマハらしい商品を提供

「Rethinking Solution」

・低速自動運転システム:将来の自動運転も視野に入れながら、過疎・高齢化・人手不足などの社会課題に対する低コストなラストマイルの移動ソリューションを提供
・マリン:最先端の技術を駆使して、お客様のマリンライフをさらに安心・快適な経験に変える

「Advancing Robotics」

・農業:顕在化する農業従事者不足に向けた無人化ソリューションの開発を加速
・医療:創薬過程の様々なステップでの省人化、創薬工程のスピードアップ、創薬成功確率向上に貢献

LMW(リーニング・マルチ・ホイール)と呼ばれる二輪車のように傾けて旋回する三輪以上の車両を、2014年のトリシティ発売以降、研究開発を継続し、さらに先日大型スポーツバイクNIKEN(ナイケン)を発表している。

 

NIKEN(ナイケン)

 

11月に開催されたミラノショーでは、300ccのモデル3CTを披露するなど、今後も安心快適そしてファンを両立させたモデルで、ラインナップを広げるとしていた。

しかし、四輪事業や生産などについて、ヤマハ発動機の日高祥博社長は、外部協力会社と共同で考えた技術課題がクリアできず、生産は難しい為、普通乗用車市場への参入を一旦凍結する旨を述べた。

過去にヤマハ発動機は、四輪事業として「OX99-11」の開発やトヨタへ完成四輪車を手がけた実績もあるなど、高い開発技術を持っているのは間違いない。

OX99-11

 

何年かに一度は四輪事業についての話は出てくるが、LMW(リーニング・マルチ・ホイール)の方面で四輪を含めた新しいモビリティの開発は、引き続き継続していくと説明している。

四輪事業は凍結したが、これまで培ったモビリティや小型電動製品などの開発技術を活かし、社会課題解決にも貢献できる新しい見解のヤマハらしい小型モビリティの提案を目指している。

その中には、自動運転、コネクティッドの技術開発を進めてモビリティの低コスト提供や、インフラの提供などに繫げる意向もあるようだ。

また、今後もヤマハは、あらゆる分野(マリン・農業・医療)において問題を解決する技術革新を行なっていくようで、低速自動運転車両だけでなく、電動アシスト自転車や電動車椅子も含め、スローモビリティを中心とした街作り全体を活動テーマとして地域創生に取り組むようだ。

引用元: carviewCARIFEニュース一覧へ