米国のゼネラル・モーターズは6月21日、シボレーブランドのクロスオーバー、新型「ブレイザー」を発表した。
アメ車ファンにとっては、「ブレイザー」のネーミングが懐かしく感じるのではないだろうか。しかしながら、復活するそれはかつてのフレーム構造を採用した無骨なSUV車ではなく、ミッドサイズ・クロスオーバーとしてとてもスタイリッシュな形である。
新型ブレイザーは、シボレーのSUVモデルのラインナップ中で、コンパクト型の「エクイノックス」とフルサイズの「トラバース」の中間モデルとして開発。両車のエッセンスを残しつつも、よりアグレッシブなデザインを採用した。それぞれの本質を残しつつも、よりアグレッシブなデザインを採用されている。特に注目したいのが、同ブランドの代表的なスポーツカー「カマロ」をほのかす、ボウタイを中央に配した迫力あるフロントマスクである。薄型のヘッドライトと大きく口を開けたグリルの組み合わせは、スポーティで若々しいイメージを強調している。
パワーユニットは最高出力193ho、最大トルク255Nmを出すエコテック2.5リッター直列4気筒エンジンを採用。より力強さを求める顧客向けには、305hpと365Nmを生み出す3.6リッターV6も用意されている。
後者の牽引力は2トンを超えるパワーを誇る為、トレーラー並みの重量物を牽引してレジャーに出かけることができる。
本格的なアウトドアを楽しみたいユーザーには格好のアピールができるに違いない。
トランスミッションは両ユニットとも9速ATが組み合わせられ、駆動方式はFFとAWDが選択可能だ。
それだけでなく、各種装備はスタイリッシュでインパクトのあるエクステリアも劣らないほど充実している。アダプティブクルーズコントロールなどの運転支援装置はもちろんのこと、車内Wi-Fiなどコネクティビティ機能、さらに、ハンズフリー・パワーゲートやカーゴマネジメントシステムなどユーティリティへも配慮が行き届いている。どれについても隙はない。
新型ブレイザーは来年初頭に全米で販売開始となる予定で、価格等の詳細な情報は今後明らかとされるとのこと。
都市生活にも馴染むスタイリッシュな新型クロスオーバーの登場で、アメリカのSUV市場はますます熱気が高まりそうだ。
